マリオと5人の英雄 マリオの最後の旅 79話 クッパとリトル
「…。」
「ザン・パルル!」
「マリオ・マリオか。何か用があるのか。」
「あの時、気絶してくれたところを助けてくれてありがとう。」
「何故助けたのが私と気付いた。」
「お前、前にこう言ったはずだろ?『受けた恩義は必ず返す』と。」
「お見事、さすがはウルクパ茶番2代目主人公だな。ちなみに、資料を見ると初代主人公はお前のライバルらしいぞ。」
「え!?クッパが?!」
「え、ソレ本当なの!?」
「それは本当なのだ。(本人登場」
「クッパ!!」
「初代主人公、キングバウザークッパ。現在はヴィランとなっており憎めない悪役ともされているのだ。」
「お前、ワガハイのことをよく知ってるな。資料でも見てるのか?」
「無論、私は強くなる為にありとあらゆるファイターたちの参考資料をよく解読しているのだ。」
「解読…?つまり、普通のファイターじゃ読むのは難しいの?」
「当然なのだ。ワガハイにも手に負えん…。」
「そりゃそうだ。Jr.くんでもさすがに難しいだろうね。」
「いや、それが…」
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?アイツ読めるの?!」
「予想外だな…。Jr.くんが読めるなんて…。」
「ワガハイは驚きはしないのだ。何故なら、未来から来たワガハイの息子だからな。」
「え?未来から…?」
「あぁ、Jr.はワガハイがキリコと結婚する前からいたのだ。」
「未来の世界でワガハイとJr.の母が死んでしまい、そのJr.が来た時代にはワガハイ一人だけだったらしいのだ。」
「Jr.は勿論、母親を見つける旅に出たのだ。」
「Jr.くん、ホントにクッパの子かな…?」
「証拠にワガハイとJr.との親子写真があったのだ。それにクッパJr.の名前から見て、子供だと間違いはないだろう。」
「当時のJr.は幸子を見つけ、マザークッパと名付けた。」
「そして幸子をワガハイと結ぼうと企てていたのだ。」
「その時は、クッパはリトル・幸子と気付いてたのか?」
「いや、覚えとらん。何しろ2年前のことだからな。」
「幸子さんだと知った時は衝撃的だった?」
「当たり前なのだ。Jr.はタイムパラドックスを起こしかけ、改めて反省をしたのだ。」
「キングバウザークッパよ。1つ聞いていいか。」
「何だ。あと、ワガハイをクッパと呼んでも構わんぞ。」
「お前はリトル・マックの弟子であり、養子だったのだろう。なのに何故、彼を敵に回した。」
「それは…」
「ワガハイの父を殺したからだ。」
「TL6号事件…。」
「ワガハイには婆さんがいた。だが婆さんは病気で亡くなり、ワガハイ1人になったのだ。」
「そこでワガハイの手を差し伸べてくれたのがリュウ。ワガハイの父となる存在だ。」
「いわゆる養子に近い存在か。リトル・マックの前に、他の男の養子になってたんだな…。」
「ワガハイはリュウと共に強いファイターになろうと思った。だが…リトルマックに殺された。」
「そこまでは理解できてるよ。確か動機は、プライドに泥を塗られたからか?」
「そう…リトマはリュウに不正をかけたことがバレた。そしてヤツは1週間出禁と言うペナルティを受けたのだ。」
「リトル・幸子との関係は?」
「幸子とは血の繋がってはいない兄妹のような関係なのだ。最近会ってはいない。彼女とはもうできるだけ関わらないようにしたのだ。」
「リトル幸子は、リトル・マックの味方か?」
「それは違うわ。」
「何!?」
「本人のおでましか。」
「幸子…。」
「私はパパの敵よ。パパだって私を下に見ていたし、私だってあまりパパを信用してなかったから。」
「あの時お前は『マザークッパ』と名付け、未来のクッパの妻と偽った。それは何故だ。」
「簡単なこと…クッパを必ず倒せるチャンスを狙っていたからよ。」
「どうしてそこまでしてクッパを…!!」
「私は本来、クッパより上だった。でも本当は違う…でもそれが認めれなかったからよ。」
「幸子、そこまでワガハイが憎かったか。」
「そうよ……!!」
「でも、幸子さんは弱くはないわよ…!」
「それは解っているわ。『あの時まで』はね。」
「あの時…?マックさんを敵に回した時までか?」
「当然よ。」
「パパはあのクソガキを部下にした…。まさかこんな展開になるなんて思いもしなかったわ。」
「アイツだけは絶対に許さん……!!!リュウだけでなく、Jr.まであんなにするなんて………!!!」
「落ち着け、クッパ!私も同情できるぞ!」
「とにかく、リトル・マックを仲間だと思うのは今回だけにしておくがいい。」
「私もパパを許さないわ。」
「解った。では、また会おう。」
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」
「!?」
「え?!」
「ど、どうしたんだ!!クッパ!!」
「…。」
「Jr.のオヤツを買うのを忘れた。」
「何だと!?」
「(空気読めよクッパ!!」
「焦って損したわ…。」
「それじゃあ、ワガハイはJr.の…」
「クッパさん!!デートへ行くわよ!!」
「ぐわああああああああああああああああああああああああッ!!!」
「(クッパも色々と大変だなぁ…。」
「バイバイ、二人とも。」
「マリオ・マリオ。私から話があるんだ。」
「何?」
To Be Continued…