マリオと5人の英雄 マリオの最後の旅 74話 さよなら そして また会う日まで
「ニル!!」
「エンデ・ニル!!」
「!?」
「!?」
「これでとどめだ!!(フレンズハート」
「これで終わりよ!!(フレンズハート」
「ぐはあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!」
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!」
「…。」
「…。」
「ここは……。姫!?こんなところで何をしてたんだ…。」
「マリオ?!ここで何を…」
「決着だよ。」
「こちらも偶然同じよ。」
「そうだったんだ。」
「……!!」
「……!!」
「ニル!!」
「エンデ・ニル!!」
「違うだろ…。」
「違うわよ…。」
「!?」
「?!」
「オレの本当の名前は…。」
「アタシの本当の名前は…。」
「初代マリオだぜ。」
「初代ピーチだわ。」
「やっぱり…二人とも生きてたんだ...!」
「無事で良かったわよ。」
「せっかく共演できたことなんだし、色々話合おうか。」
「話合うぜ。でも、手短に頼むよ。」
「まず、好きなことは何?」
「オレは、勝負だな。勝つのがおもしろいからな!」
「初代マリオさん、僕と違って強気だね。僕はランニングが好きだなあ。」
「ランニングはちょっと苦手かな…。」
「まあ、大丈夫だよ。誰だって得意なモノと苦手なモノがあるからね。」
「へえ、オレとは違って頭が良いんだな!やるじゃん!」
「いや、やめてってば…照れるから。」
「私、料理やスポーツが趣味なの。」
「ふふっ、また勝負してみたいわ。」
「その時は手加減しないわよ!」
「初代マリオさん。どうもありがとう。3年間主人公やらせてくれて。良い思い出になったよ。」
「そうか…。オレが留守の間3年間も旅をしてくれたな。よくやったよ、そしてオレの代わりに主人公やってくれてありがとう。実は前々からあんたと本気で戦いたかったんだよな。」
「本当にありがとう…先輩。」
「いいのよ。こちらこそありがとね。」
「良かったら覚えといてくれるかい?」
「え?」
「僕の誕生日は10月25日なんだ。」
「そうか、覚えておくよ…。………え!?」
「しょ、初代マリオさん!!口調…」
「何言ってるんだよ。あんたのおかげで僕は今の自分をやめ、新しい自分になるんだよ。」
「それに10月25日って、ウルクパ茶番が始まった日じゃないか!つまり4年...」
「よく気づいたな。あと今日は僕の誕生日なんだ。」
「凄い偶然だな...お誕生日おめでとうございます。」
「え…?と、言うことは乱暴な口調はしなくなると?」
「そうだな。」
「と、言うことは…!また会えることが…」
「残念ながらそれはできないわ。」
「!?」
「私たちはあなたたちに負けたのよ…。」
「悪いな…。決着のルール上、勝った方だけが生きると言う設定になっているんだ。」
「そんな……!!せっかくここまで来たのに……!!」
「2代目マリオ、ありがとう。僕はあんたのおかげで強くなれたんだよ。あんたに昔の僕が重なって見えたよ。」
「あんたを許せない。そう思っていた。でももう関係ない。本当に許せなかったのは僕自身なんだ。」
「初代マリオさん……!!」
「僕は昔の自分が許せなかった。僕のせいで君たちが大変な目に遭ったからな。」
「あの時、僕の心に一体何があったんだ。」
「"二人を守ろうとした純粋な気持ち"か。」
「それとも"僕の全てを奪ったあの二人への決して報われない復讐"だったのか。」
「今となっては、もう解らないのさ。」
「初代マリオさん……!!」
「2代目ピーチも、泣かないの。泣いてるところをサーナイトさんに見られたら情けないわよ?」
「分かったよ……。」
「初代マリオ、ありがとう。おかげで僕も強くなれたよ。」
「あぁ………!!」
「ありがとう。」
「目から星が?!」
「違う。コイツは僕の涙なんだ。長い眠りから覚めた日から…ずっとこの時を待っていたのかもしれない。」
「覚えておくといいよ、二人とも。」
「男が泣くのは、全てを終えた時だけだよ。」
「...…!!」
「初代マリオ!!また会える日まで!!」
「後輩として、あなたたちのことを忘れないわ!!」
「ふた…り…とも……。」
「あり…が…と……。」
「……。」
「……。」
「!!僕は何をしてたんだ…。」
「あれ…?バジェットゲージが…。」
「もうなくなったな…。」
「もう冒険は終わった…よね?」
「いや、確かに冒険が終わってると思うけど、まだ残ってることが沢山あると思うよ。」
ピンポーーーン!!
「おーーーい!!マリオーーー!!起きろーーー!!」
「え、いきなり!?」
「そういや、ここは僕の家だったんだ…。」
「とにかく、行きましょう。」
To Be Continued…